「DCR」で投資の安全性を検証する!(キャッシュフローツリー応用講座 第1話/10)



前回シリーズ「キャッシュフローツリーマスター講座」は、不動産投資理論を学ぶためのエントリー講座(初心者向け講座)という位置付けなのですが、今日からお話する「キャッシュフローツリー応用講座」は、本格的に不動産投資理論を学ぶための<セミプロ養成講座>という位置付けになります。それゆえ、使う言葉もやや専門的になりますが、なるべく簡単に説明していきますので、このシリーズも楽しみにして頂ければ嬉しいです!



この講座の元になっている考え方は、不動産投資の先進国アメリカの不動産管理協会IREM(Institute of Raal Estate Management)が発行する国際ライセンスCPM(米国公認不動産経営管理士=Certified Property Manager)を取得する際に学ぶ内容です。私はこのCPM(米国公認不動産経営管理士)ライセンスを2008年5月に取得させて頂きましたので、そこで学んだ数々の教えを、一般の方にも解りやすく噛み砕いて、今後もマイブログを通じてご紹介させて頂こうと思っています。



今日は「DCR」についてのワンポイント解説です!



検討対象物件(価格:5,000万円の木造アパート、諸費用400万円)


1.GPI=+4,000,000円

2.各種損= -200,000円
(空室損5%・未回収損0%)

3.EGI=+3,800,000円

4.OPx= -520,000円
(GPIの13%)

5.NOI=+3,280,000円
(ネット利回り6.56%)

6.ローン=-2,291,593円
(借入4,000万円、金利4%、期間30年)

7.BCF= +988,407円
(税引き前キャッシュフロー)



※こちらのモデルスタディは、前回シリーズの第10話を引き継いでいます!



「DCR」(Debt Coverage Ratio)とは「債務返済倍率」指標です!


★「DCR」の計算式★


「NOI(5)」÷「ローン(6)」=「DCR」



お馴染みのキャッシュフローツリーを用いて説明します。
上記モデルスタディの場合、(5)の手取り家賃(NOI)の数字¥3,280,000円を(6)のローン返済額¥2,291,593円で割った値「1.43」がDCRの値となります。


これは「1.43倍」と読みます。何に対して1.43倍なのか?
それはローン返済を「1」とした場合、手取り家賃はその1.43倍の収入が有ります!、という事を意味します。


この「DCR」は、不動産投資の安全性を検証する代表的な指標です。
この値が1以下になる投資は有り得ない!と考えるのが原則です。という事は、この値が大きれば大きいほど安全性に関しては高くなります。金利上昇リスクや各種経費上昇リスク、空室損や未回収損増加のリスクを考えますと、この値は最低でも「1.3以上」が望ましい!、とされています。


キャッシュフローツリーをマスターすると、このような計算が出来るようになります!


明日は第2話をお届けします。お楽しみに!

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