表面利回りに惑わされない!(不動産投資基礎の「基礎」セミナーのここが見どころ・聞きどころ 第4話/10)



昨日の記事でお話した「空室損・未回収損」をどのように見積もるかによって、その物件の持つ収益構造の見積りは大きく変わって来ます。これは、キャッシュフローツリーで考えれば明らかで、その物件が稼いでくる最大家賃(潜在総収入=GPI)から、この空室損・未回収損を引き算した後に初めて、その物件が生み出す可能性の高い家賃収入が見えてくるわけで、そこの計算を誤ると「こんな物件買わなきゃ良かった・・・」になってしまいます。


今日も「空室損・未回収損」についてのワンポイント解説です!



1.GPI(潜在総収入)(解説記事はこちら)

2.空室損・未回収損(-)

3.実質的な家賃収入(1-2)(+)

4.運営費(-)

5.手取りの家賃収入(3-4)(+)

6.ローン返済(-)

7.キャッシュフロー(+)



毎度お馴染みのキャッシュフローツリーでご説明します。
例えば、ここに2つの投資候補物件があるとします。どちらも物件価格は5,000万円だとします。


●A物件:東京23区内の駅から徒歩圏アパート、表面的な利回り8%


●B物件:遥か彼方の田舎エリアの駅からバス便アパート、表面的な利回り16%


この条件だと、A物件は5,000万円の投資に対して8%の利回りですから、年収は400万円、B物件は同じ5,000万円の投資に対して16%の利回りですから、年収は800万円となり、どう比較してもB物件の方が良く見えてしまいます。


しかし重要なのは「空室損・未回収損を控除した後の実質的な家賃収入」となりますから、ここで以下の通りキャッシュフローツリーを用いて計算してみると、見えなかった部分が見えてくるようになります。


A物件

1.GPI(潜在総収入)=+4,000,000円

2.空室損5%・未回収損0%=(-200,000円)

3.実質的な家賃収入(1-2)(+3,800,000円)

★実質的な家賃収入の物件価格に対する利回り=7.6%

B物件

1.GPI(潜在総収入)=+8,000,000円

2.空室損30%・未回収損10%=(-3,200,000円)

3.実質的な家賃収入(1-2)(+4,800,000円)

★実質的な家賃収入の物件価格に対する利回り=9.6%



いかがでしょうか?
広告チラシの上では2倍の収益構造を持っていたB物件ですが、リスクとして見込んでおいた方が良い「空室損・未回収損」を引き算した後の実質的な家賃収入で比較すると、約1.3倍程度の差でしか無かった事が明らかになります。


表面的な利回り(家賃収入÷物件価格×100)に惑わされるな! とは、このような計算結果を忘れてはならない!という事なのです。




明日は先のお話に進みますね!



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