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不動産コンサルタント |
倉 橋 レ ポ ー ト |
2010年3月号 |
2月22日、CFネッツは10周年を迎えました!
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お蔭さまで創業10周年を迎えることができました。これもひとえに当CFネッツグループをご支援戴いている皆様方のお陰と、大変、感謝致し、この場を借りて御礼を申し上げます。
企業は、一般的に1年で半分が潰れ、3年で更に半分が潰れ、5年で方向性が見えなければ潰れ、ようやく10年で一人前と言われているが、ようやく10年を迎えて、なるほどな、と思える、今日、この頃である。
また私自身が、常日頃から社員に「1年生を10年やっても1年生」といっているように社員教育にも力を入れてきた。これは私自身にも同様に当てはまることで、会社経営についても社長1年生のままでは駄目であり、毎年、新たな成長に向けてチャレンジを繰り返してきている。これは前職会社で事業部を任されていた頃の環境とは違い、自らがリスクを背負ってすべてを行わなければならない訳だが、逆にリスクを負えばダイナミックに行動することができたわけで、結果として良かったのではないかと思っている。お陰さまで、社員も80名を超え、パートも含めると100名を超える規模まで成長させて頂き、現時点で、「不動産コンサルタント会社」としては、日本で最大級にまで達している。
この分野はまだまだ未開拓であり、併せて、現状の不動産会社や建設会社が転向しようとしても、基本的なスキルが追いついてこない。また経験に基づくノウハウが必要な業務であり、言わば経験の集約的業務である為、なかなか人材が確保できないということもあって不動産コンサルタント会社とは成立しにくいのが現状である。ただ、CFネッツグループでは現在、加盟店開発と称して、日本全国の不動産市場と商習慣などを研究し、昨年には大阪支社を開設するとともに、加盟店も9ヶ店に及んでいる。まだまだ未成熟ではあるが、一歩一歩、研究を積み重ね、我々の行っている不動産コンサルティング業務が日本全国に通用するよう平準化を図っていこうと考えている。すでに準備段階は済んでおり、CFネッツ全国ネットワーク構築に積極的にチャレンジしてゆく所存である。
また、CFネッツグループ的には、同じく創業10周年を迎えた「月極倶楽部」がある。創業当時は資本が2分の1以下でスタートした事業ではあったが、創業3年で資本の入れ替えを行い、CFネッツグループとして再編し、現在、ウイークリーマンスリーマンションの業務に留まらず、学生寮やホテル事業に進出し、現在、運営実績は850室で、多分、日本で3番以内に入る規模まで成長させて頂いている。昨年は、桜木町、五反田のビジネスホテルも新たに開業し、今年も2ヶ所増える予定である。徐々にホテル事業に進化させるよう、昨年は、6名の社員を増員し、専門職を充実しながら業務の改善を進めている。
その他、CFグループとしてはCFビルマネジメント、南青山建築工房、フィナンシャル総合研究所、香港法人CFIG、そして昨年、業務を開始した「CF−1」と、全部で7社ある訳だが、今年、フィナンシャル総合研究所は、現代表者の岡村が当社の資本を引き受け、CFネッツグループからは外れ、提携業者として新しく独立させる予定である。
CFビルマネジメントは、既に3200戸を超える管理件数に達し、南青山建築工房は設計のみならず、昨年は、実質6棟の建築を受注し、かつリフォーム事業も推進している。それぞれのグループ会社が独自に成長過程、成長軌道に乗りつつあり、結果として、現時点での経営環境はフォローであると考えている。
現在、建設、不動産のみならず、全産業、全企業がマーケットの縮小に悩んでいる中で、当社としては、新たなビジネスモデルの普及とマーケットの拡大に挑んでいる。これは従前のビジネスモデルの崩壊とともに起きている現象であるが、すべての業種で同様な現象が起きている。例えば、コンビニエンスストアが利便性の優位点で事業拡大が進み、その後、スーパーマーケットが営業時間の拡大でこれに対抗していたわけだが、現在はというとインターネットを中心とした宅配ビジネスが普及して、既にネット通販が業界を席巻しているのと同様の現象である。つまり、マーケットが縮小する中で起きる新しいビジネスモデルが古い体質の業務を淘汰する現象。これらのような現象は、今後、とてつもない速度で進むわけで、我々、企業として、これらの現象を踏まえた営業戦略を立てていかなければならないと考えている。
考えてみれば、あっという間の9年であった。この業界に従事しては26年になる訳だが、すべてが様変わりしている。当社においても建設、不動産会社の経営コンサルタントとして起業した筈が、自らの考え方が一般社会に通用するのか実証する為、自らの会社が業務を行うことで実験を繰り返してきたことで現状のようなグループ企業が出来上がった。その業務内容に沿った内容の著作依頼を受けて書いた出版物も書店に並ぶもので7冊、マニュアルなどを含めると10冊に及ぶし、小冊子などを含めると15冊になっている。おまけに、建築コンサルティングでは、私の企画デザインのものは、日本中に20数棟存在している訳で、これも歴史を刻んだ仕事であると自負している。さらに不動産コンサルタントとして解決に携わった大きな事件も、十数件ある。小説の中でも味わうことができない嘘のような話も、実際、解決に携わることで、新たな経験を積むことができた。その内、小説にして発表すれば、映画化は間違いないのではないかと、半分冗談でも考えている。
「不動産コンサルタント」として行う業務とは、実は、歴史に残る仕事であると考えている。この実態的な小さくも歴史を繰り返し行うことで、新たな文化が創造できると信じている。我々は、真似されることはあっても、真似することはしない。独創性を捨てれば歴史を刻むことはできないし、新しい文化も創造できない。
CF(カスタマーフォーカス)の思想を、そのまま社名に取り入れてグループ企業をとりまとめている。創業思想を次は30年、50年、100年企業に成長できたら起業した意味自体が歴史となるのではないかと考えている。
今後とも、薄っぺらな事象の捉え方をせず、大きな歴史創造に向けて精進してまいりますので、引き続き、お引き立ての程、よろしくお願いいたします。
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