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旧態依然として変化しない政治と躍進する若手研究会


「消費税5%?」。大丈夫よ!。きょうは「エイプリール.フール」だもの。

  4月1日。 昨日、長引いていた「難しい仕事」がようやく決着がついたところで今日は午後から自宅で「本レポート」の原稿でも書こうかと、 久しぶりに「のんびり」とした休日を春休み中のふたりの娘も一緒に「コーヒー」を飲みながらテレビを見て過ごしていた。
どこの局も「消費税5%」の影響についての番組をやっており、妻と、この 「消費税の引き上げ」は「年金暮らしの年寄りにはひびくだろうな。」などと、話をしていると、先の「二人の娘」が私たちに自信を持って言った。

大丈夫よ。だって今日はエイプリール.フールだもの。 「嘘」をついても良い日なんだから。
これには、思わず夫婦で笑ってしまった。

  だいぶ前になるが、家族で「夕飯の食材」を大手の「スーパーマーケット」に買いにいった時の話である。

  案外、私自身、自分で「料理」をすることは嫌いなほうではないから、休みの日に時間があると、家族を連れては「食材」を買いに出かけ、 その日に並ぶ「食材」をみて「夕食のメニュー」を考えては自分で料理することがある。

  その日も、妻とあれこれ考えながら買い物を進めていると「精肉店」の前にいわゆる「試食品」コーナーがあり「ソーセージ」や「サラダ」、「から揚げ」類などがおいてある。いつもならあまり気にもしないのであるがその「試食品」 コーナーの前に、ひとりの「老人」が佇んでいるのを目にした。

「身なり」もきちんとした「老人」であるが買い物籠のなかには「サツマイモ」が「一袋」はいっているだけで、他の買い物はない。

なにか、不思議な気持ちでその前を通り過ぎたが、気になって振り返ってみると、なんと、その瞬間、「老人」は「試食品」を 片っ端からむさぼり食うようにして走り去っていったのである。

  何気ない出来事のようであるが、私自身には「強烈な印象」として残っている「事件」であった。 

    「一般消費税の増税」は「個別消費税の増税」とは違い、すべての「物品」「サービス」に「課税」されてしまうのだから、今後、さらに 「年金生活者」や「低所得者」「生活弱者」等には大きな「負担」を強いる結果になるだろう。

「テレビ」等の報道では、「自動車」とか「家具」とかが「駆け込み需要」で史上最高の売上げを伸ばしたとか、「バック」や「宝飾品」などが 売れただとか、そういう「もの」は「買える人たち」が「買う」のであるからたいして「深刻」な話ではなく、問題なのは、 先のような「老人」たちの今後の「生活」である。

  過去、「1989年」に本税が「3%」で導入された日本の「経済背景」と比べてみても、今回の「タイミング」は非常によくない。

「財政」が「赤字」なんだから「国民の皆さん」が我慢してください、 と言うのでは「日本」に「政治」はいらない。

  「収入」を「国民」に頼るのではなく「民間企業」同様、「自助努力」をもって「特殊法人」等の「経営改善」や「経費の削減」等、 「日本国」を真剣に「経営」してもらいたいものである。

  「日本の政治」は、毎日が「エイプリール.フール」のようだ。
「馬鹿な大将、敵より恐い。」とはよく言ったもので「馬鹿げた政治」に付合わされる「国民」は、たまったものではない。

  さて、話は変わるが、最近、あちこちの「研究会」に呼ばれては、いろいろなことの「研究」等に参加させてもらっている。

  とくに最近の事例では、「21C.住環境研究会」で、「賃貸住宅」などの「入居者ニーズ」と「意識調査」を行ったことなどであるがこれらは 「業界誌」をはじめ「日本経済新聞」にも掲載されたので、ご承知のかたも多いと思う。

  また、「不動産システム」の全般を研究している「不動産綜建研究所」では、今後の「不動産取引き」「不動産運用」などの在り方を「真剣」に 研究して、将来「システム化」を図ろうとする動きを、現在行っている。

そして、これらの「研究会」の特徴は、あまり形式にとらわれず「若手」の「現役メンバー」が、非常に「自由闊達」に意見を述べては、 なにかを「実現」しようとするところが、非常に「ユニーク」であり面白い。

またメンバーは、何かしらの「仕事に精通」している「プロ集団」であり、また、みんなが「積極的」に参加している「研究会」であるから非常に 明るい「研究会」である、といえる。

  私自身、いままで、この業界では「若手」に類して「異端児」のような評価をうけていたが、これらの「研究会」に参加していると、 実は、すでに「若手」ではなく、また「異端児」でもなくなりつつあることが、特に感じられるようになった。 考えてみれば「不動産業者」が「業務」を通じて「法律」や「税務」に「精通」して、いろいろなことを「研究」しては「コンサルティング活動」に 活かすということは、べつに「普通の業務」であって「異端児」扱いされること自体が、私から言わせてもらえば「おかしい」のである。

  いままで遅れていた「不動産業界」もここへきて、いろんな意味を含めての「大きく変化」しなければならない「時期」にきていることは、事実である。

  時代の変化は、時として「瞬間的」に起こるものなのである。

  「物質的」「環境的」、あるいは「生物的」な「変化」というものは、ある程度「時間」がかかるものである。 しかし人々の「精神的」「意識的」な変化というものは「時間」を要することがない。 いままで必要であったものさえ、「瞬間的」に、その「価値観」を失うことだってありえるのである。

  今後、どんどんこのような多くの「若手」が「活躍」する「ステージ」を応援する意味でも、この研究会への参加は意義があるものといえる。


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