ネクタイの未来

普段何気なく着用しているネクタイですが
その起源をさかのぼると、2世紀ころの文献にはネクタイらしきものが
記録に残されています。
それから、時代とともにいろいろと変貌を遂げて今の形になったのですが
20世紀になってからは、ほぼ今の形と同じで、すでに100年以上もの年月が過ぎたことになります。
その間、ネクタイの幅が太くなったり細くなったりはしたものの
基本的な形は変わることなく今に受け継がれてきていて
ある意味ではすでに「完成系」とでも言えるのではないかと思います。

ビジネスシーンで男性は女性よりもファッションの幅が狭いといわれています。
男性ファッションでは、スーツ、鞄、靴、時計などが挙げられますが
ネクタイはその中でも男性のファッションにとって大切なファッションアイテムのひとつです。
色や柄などのバリエーションが多彩で、その人のセンスが垣間見えるのも
ネクタイならではの特色かと思います。

ただ、最近のネクタイ選びの傾向として「何でもいい」という人が増えてきたのも事実で
私たちのPR不足を反省しつつ、こうした流れは少し残念な思いを持っています。
もっと気軽に自分らしさや、自分の趣向を持って楽しんでいただけるように
私たちも、ネクタイは「道具」ではなく「ファッション」であるということを
さまざまな提案を通じてこれからも試みていくつもりです。

時代とともにライフスタイルやビジネススタイルも変化して
昨今ではネクタイを着用しないスタイルも増えてはきましたが
ネクタイはこれからも男性ファッションの王道として
時代とともに受け継がれていくものであると思っています。
また、男性へのプレゼントとしても常に上位にランキングされており
「贈り物としてのネクタイ」も変わらず続いていくものと思います。

今から100年後のネクタイを見てみたい気もしますが
さすがにそこまでは私が知る由はありません。
ただ、きっと今と変わらずに男性の胸元を装っていることでしょう。

今日まで100回にわたり、ネクタイについて色々と書かせていただきましたが
今号を持ちまして連載を終了とさせていただきます。
私なりにネクタイについて、皆様にお伝えしてきたつもりでございますが
少しでも皆様参考になっていただければ、この上ない喜びです。
また、連載は終了とさせていただきますが、
「knot」サイトはこれまでどおり継続させていただきますので
引き続きご贔屓の程をよろしくお願いいたします。

これまで、ご愛読いただきましてありがとうございました。